FAという制度

第1回目の記事はFAについて書きたいと思います!

FAについての概要は様々な記事でも取り上げられていますのでここでは控えます。

 

昨年末から今月にかけ、多くのメディアを賑わすこととなったあの選手のFAについての持論を書かせていただきます。

 

①FA権行使について

 行使するかしないか。賛否あっていいと思います。

 「球団に迷惑を掛けたのだから残留」「個人の権利だから行使しても構わない」どちらの意見も間違っていません。プロ野球選手と言えど個人事業主。収入が多く入る(年俸が高い)球団へ行くことはキャリアアップと同意とも言えます。ただし日本には『立つ鳥跡を濁さず』や『情の文化』があるのでそれが余計にこじらせているのではないかと思います。

 

②行使後の対応

 移籍を決断するまでの対応のまずさが指摘されています。出ていく球団だからどうでもいいと思ってしまったのか、一連の騒動の際の対応で球団と本人に違いが出て不信感を抱いたのか・・・真相は分かりません。ですが、先ほども述べたように日本人は『情』が強くありますのでその点からいえば納得のできる対応ではなかったのかもしれません。これに関しては、本人だけでなく、周囲の方のサポートも不十分だったのではないかと思います。

 

人的補償

 憶測が多く出ていますが、その点を本人を含め否定する発言が出てこない以上、事実の可能性が高いと考えられます。個人の見解を書きます。

・某ベテラン投手・・・引退すると発言した。それはそれでいいと思います。ですが、その発言により、チームメイトが移籍をすることになりました。「触れたくないし考えたくない」ではなく、影響力のある人物だからこそ、責任のある発言をして欲しかったです。ただ、本当は本人は引退も覚悟したのかもしれませんが、球団側が動いたことで引退が消滅した可能性もあります。

・強打者獲得球団・・・未だ沈黙を保っていますね。ここまで明るみになっても沈黙し続けられるのもある意味では凄いのかもしれません。違うなら名誉を傷つけられるのですから反論した方が良いかと思います。

・多くのメディア・・・白黒をはっきりつけたいのは分かりますが、一方的にどちらかに矛先が向けられるように報道をしているように思います。そして私が一番言いたいのは、今回の騒動が起こったことで人的補償のあり方を再考するべきとの論調が起こっていることに対してです。昨年、近藤選手がソフトバンクへ移籍した際、田中投手が人的補償になった時に今と同じ様に再考を求める意見は多く報道されましたか?むしろ移籍することで開花するのではないかとの期待も多かったと思います。それが今回はやれプロテクトの人数が少ないからだとか名称が良くないとかメジャー式にすれば良いだとか多くの意見が出ています。結局のところ制度の在り方ではなくて補償に選ばれた人が問題になっているだけなのです。であれば人的補償を残す現行の制度で良いのではないかとやたは考えます。

 

④今後の課題

 今回の騒動で課題が浮き彫りになったと思います。先ずNPBが仲介していないことが一番の不備なのではないかとやたは思っています。プロテクトリストをさくせいしたらNPBに提出する。NPBが相手球団へリストを通知する。獲得したい選手が決定したらNPBを通して連絡。何か問題があればNPBが責任を持って対応する。親が子の面倒を見るのは当然のことだと思います。これで良くないですか??